値段はピンキリ!墓石の基礎知識を持とう

      2016/05/24


お墓の相場をご存知でしょうか。供養業界誌『月刊仏事』を発行している鎌倉新社の調査によれば、墓石代だけでも全国平均では134万円にもなります。

出典:http://www.e-ohaka.com/knowledge/before/market_price.html

お墓は高い買い物ですから慎重に選びたいものですね。今回は、墓石の基礎知識についてご紹介します。

石を見ただけでは、よほどのプロでないと銘柄を言い当てることはできない

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墓石のサンプルをいろいろ見せられても、「素人にはどれが優れているのか全く分からない」と思ってしまいますね。大丈夫、実はプロのなかでも、パッと見てどんな石かをすぐに当てられる人はなかなかいません。

ですから、石を見るときには、好みの風合いかどうかをチェックするだけで構いません。「これがいいかな」と思ったら、産地はどこかをたずねましょう。

日本産の墓石は高く、外国産は安い

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墓石の価格は石の信頼度に比例しています。日本の墓石に長く使われてきた種類の石は、何十年か経過しても劣化がみられないことが立証されています。ですから、日本産の石は比較的高価です。

反対に、外国産の石は安価です。なぜかは明快ですね。そう、日本で長く使われてきた実績がないため、劣化の度合いを推し量ることが難しいのです。

石は頑丈そうに見えますが、違う土地に持ってきたり加工したりすると、途端にもろさをあらわにすることがあります。

産地がどこでも保証書は必須

もちろん、外国産の石は実績がないとはいえ、ある程度の保証がなければ墓石として売りに出すことはないでしょう。ただ、これから何十年も耐えうる石かどうかは未知数であるということなのです。

外国産の墓石はよしたほうがよいと提案しているわけではありません。実は、今買われている墓石の大部分が外国産です。それほど価格に開きがあるのです。

特に日本最高水準とされる庵治(あじ)石を使用した墓石は、一般の人にはなかなか手の届きにくいものになってしまっています。

外国産にせよ、日本産にせよ、墓石店が品質保証書をつけてくれるならばひとまずは安心です。最低でも5年間の保証書をつけてくれるところを選びましょう。店によっては、「保証書をつけられるかどうかは石による」というところもあります。

石の種類が決まれば、価格は単純に石の量で決まる

用意してある墓地の大きさはどのくらいでしょうか。「広い墓地を安く手に入れた!」と喜んでいたのも束の間、墓石が高くついて参ってしまったという話をよく聞きます。墓石の価格は、使用する石の量で決まりますから注意しましょう。

石を使うのは、みなさんが拝む対象となる、「○○家之墓」などと書かれた棹石だけではありません。土台や周囲を囲む外柵も石で作られますし、線香台も灯籠も、全て石でできていますね。墓石の価格は、お墓全体の石の量に比例します。

おしゃれな墓石の価格はデザイン料が含まれ高くなる

Grab auf einem Friedhof

一昔前なら、墓石の価格は産地と量だけで決まっていました。しかしオリジナルのデザイン墓が増えてきた現代では、デザイン料も価格に含まれるようになりました。

縦長のシンプルな和型や、背が低く横長の洋型がオーソドックスな形ですが、「ピアノの形にしてほしい」など独自の考えがある人は、価格がぐっとアップすることを念頭に置きたいものです。

デザイン墓には思わぬ落とし穴も

今、さまざまな墓石店が工夫を凝らしたデザイン墓を提案しています。インターネットなどで調べたときに「あ、このデザインがいい!これにしよう!」と思うこともあるかもしれません。その際は、果たして自分が永代使用料を払った墓地に建てられるのかを調べることが肝心です。

ほとんどの墓地が、業者を指定しているはずです。指定業者は目をつけたデザイン墓を取り扱ってくれるのか、問い合わせる必要があります。取り扱ってくれるとしても、他業者からの墓石を持ち込むということで、いくらかの持ち込み料を支払わなければならない可能性もあります。頭に入れておきましょう。

まとめ

このように、産地、保証、使用量、デザイン性が墓石価格の4要素です。どこに墓地を求めるかも合わせて、理想的なお墓を考えましょう。

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奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

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