エンディングノートに書くべき6項目~この順序なら絶対書ける

      2016/08/18

「エンディングノートを買ったはいいけれど、いざとなると書けない」という悩みを抱える人は多いようです。2015年にライフメディアのリサーチバンクが行った調査によれば、エンディングノートを「書いてみたい」と答えた60歳以上の男女は44%でしたが、「書いている」とした人は7%に過ぎませんでした

ここでは、エンディングノートにどんな内容を書くべきか、その書き方を優先順位の高い項目から順にお伝えします。

項目1 何よりもまずは連絡簿

エンディングノートは、「自分に何かあったとき」を思い描きながら書くと、失敗しないで済みます。

自分が倒れて救急車を呼ぶような事態になったら、まず何が必要でしょうか。大事な人にいち早く知らせてほしいですね。同居家族でも十分に知ることが少ない、個人の親族関係や交友関係についてまとめ、それぞれの連絡先を記したリストが一番に必要です。

リストができあがったら、中でも危篤になったときに呼びたい人には◎、葬儀に出席してほしい人には○など名前の隣に印をつけましょう。家族にも便利ですし、葬儀の規模の把握にもなります。

項目2 保険と財産に関する情報

いざ入院となれは、家族が保険の手続きをしたり、あなたの入院や介護のための費用をおろしたりしなければなりません。どこかに保険と通帳についての情報を控えておかなければ、誰も分からないでしょう。

ほか、スポーツジムなど定期的に自動でカードから引き落とされてしまうサービスを利用している人は注意しましょう。入院中は、一旦引き落としを中断してもらうことが必要です。

気づかずにお金を浪費してしまうことのないよう、どんなサービスを利用しているかリストアップしておくのがいいでしょう。

保険や通帳の情報は個人情報としてもかなり重要なものですから、エンディングノートを置いておく場所には十分に気をつけなければなりません。この項目だけ別冊にして、信頼できる家族にありかを教えておくのもいいでしょう。

項目3 介護や終末医療に関すること

eb21df7a0646c3a63d7e83172eb58bb3_s
重度の認知症になってしまったり、脳の疾患で意識不明になってしまったりすると、十分なコミュニケーションがとれません。

誰に介護してもらいたいか、最後のときをどう過ごしたいか、臓器移植や尊厳死の選択についてなどは、前もって意思表明をしておくべきです。

項目4 葬儀とお墓に関すること

葬儀の事前相談に出向いて見積もりを取り寄せていたり、お墓の契約をしていたりしたら、エンディングノートで家族に引き継ぎます。献体を希望していても同じことです。

具体的には決まっていないとしたら、葬儀やお墓の希望について書いておきましょう。まれに、葬儀とお墓についての要望を遺言書に書く人がいますが、遺言書を開くころには葬儀が終わってしまっています。注意しましょう。

項目5 相続に関すること

aab41cea6c9f4c941fe78164cd14f869_s
エンディングノートには法的効力がありません。しかし、いつでも気軽に書き直せることから、遺言書の下書きとして使うことができます。

エンディングノートに自分の財産について全て書き連ね、誰に相続させるか考えてみましょう。もしかしたら、生きているうちに処分しておいた方が良いような骨とう品などに思い当たるかもしれません。

相続については、エンディングノートにまとめた後、正式な遺言書を作製することをおすすめします。

項目6 自分史や家族へのメッセージ

エンディングノートというと、家族への感謝の言葉を書くものと思っている人は多いようです。しかし、書くべき順番としては最後の項目になります。

「エンディングノートが書けない」と悩む人が、まず書きたいこととして挙げるのもこの項目ですが、初めから書こうとしても書けるものではありません。自分史や家族への言葉は、自分の来し方や残したいものごとを振り返ることで、はじめて書けるものだからです。


コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101

親族関係や交友関係を振り返り、自分の持っているものを再確認したことで感じることがあるはずです。優先順位の通りに書けば、必ず最後に自分が何を伝えたいかが分かってくることでしょう。

まとめ

以上のように、連絡簿や保険のことなど面倒なことから書かなければならないエンディングノートですが、他の家族に迷惑をかけないためにと考え、コツコツ地道に作り上げましょう。ときどき見直して更新することも大事です。

The following two tabs change content below.
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

 - エンディングノートの作り方