エンディングノートで自分の気持ちを伝えよう

      2016/08/18

自分の死後のことを言い残すための手段は、遺言書だけではありません。エンディングノートを使えば、遺言書よりも気軽に自分の気持ちを書き残すことができます。

思い出の写真を貼るなど、自由にアレンジできるのもエンディングノートの特徴。自分にぴったりなエンディングノートを探しましょう。

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死後だけではなく介護や終末医療にも使える

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エンディングノートに書き残せるのは、相続や葬儀、お墓の希望など自分の死後のことばかりではありません。突然倒れて自分のことが自分でこなせなくなってしまったときのために、介護についての要望や終末医療の希望などを書いておくと便利です

そのときのことを具体的に考え、入院に必要な着替えやタオル、通帳のありかなどをまとめておくのもいいかもしれません。ノートが自分の意思を代弁してくれる、そんなふうに考えてみましょう。

シニアだけではなく若い人にも便利

エンディングノートを、何かあったときのための備忘録のようなものと考えれば、シニア世代だけのためのものではありませんね。突然、事故にあったり病気になったりすることは、若い人でもあり得ます。

若い人の活動量や交流からすれば、シニアよりもたくさん「今、事故にあったら困ってしまうこと」が思いつくのではないでしょうか。仕事のこと、家族のこと、自分の状態を伝えるべき人の連絡先など、書くべきことはいくらでもありそうです。

その名称から世代が限定されがちですが、若い人にこそ便利なのがエンディングノートです。携帯やPC、紙媒体などいろんな場所に散乱しがちな個人情報を、この機会にまとめてみませんか。

発行元や著者によってタイプが分かれる

エンディングノートは、さまざまな会社が発行しています。葬儀社が出しているものや弁護士監修のもの、お寺が配っているものなどがあり、それぞれタイプが違います。

葬儀社が無料で配布しているようなものは葬儀や墓に関しての項目が多く、弁護士や行政書士が監修しているものは相続についての項目が多い傾向にあります。また、寺院が檀信徒に配っているノートは、自分の気持ちや家族へのメッセージに多くページが割かれているのが特徴です。

基本的に構成はほとんど同じで、どの項目に多くページが割かれているかが違うだけですので、自分が特にどの項目を重視したいかによって、買うべきエンディングノートを決めましょう。無料のものはもちろんいただき、他にも書店などでパラパラめくってみることをおすすめします。

「女おひとり様」には必須とブームに

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エンディングノートは、「これからもずっと結婚しないかもしれない」と考えている40代以上の独身女性からも、熱い視線を送られています。

おひとりさまは、介護や終末医療についてはもちろん、葬儀や墓についての希望をじかに伝える相手がなかなかいません。相続についても、どこにどのくらい預金があるか親類がつかみづらく、難航する傾向にあるのです。

このことから、女性の希望をもとに制作されたエンディングノートが書店などで売られています。ノート全体のデザインが女性らしく、他のノートよりも華やかで目立ちます。

日記のように書ける気軽さが特徴なので、「エンディング」ノートだからといって身構えずに、まずは手に取ってみるのがいいでしょう。

PCで使えるものが更新のためにも便利でお得

ホームページからダウンロードして使うタイプや、USBメモリタイプのものは、PC操作に慣れているならアナログよりもはるかに便利です。書き損じを気にする必要もありませんし、何より日に日に変わる個人情報を更新するのが簡単なのが嬉しいところですね。

いざというときにパソコンがないと見られないところが難点ですが、PCを抵抗なく使えるシニアも増えてきたことから、これからは間違いなくデジタルなエンディングノートが主流になってくるでしょう。

まとめ

伝えたいこと、年齢や性別、PCスキルなど、人によってふさわしいエンディングノートは違います。インターネットで情報を集めるのはもちろんですが、書店、葬儀社のイベント、菩提寺などさまざまなところへ出向いて、自分にとって書きやすいエンディングノートを見つけましょう。

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奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

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