結局のところ、互助会ってどうなの?お葬式は本当に安くなる?

      2016/05/19

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結婚式でもお葬式でも使える冠婚葬祭互助会の積立金制度を利用している人は、こんなうわさをよく聞きませんか。

「結局、積み立てしたお金で葬儀代の全てをカバーすることはできない」「いらない物があっても値引きされない」「多額の解約金を取られる」などなど。

その実態はどうなのか、ここで詳しく解説します。

積立金は冠婚葬祭費用の一部にしかならない

毎月、数千円ずつ積み立てをし、満期になると一定のサービスを会員価格で受けられるのが冠婚葬祭互助会の仕組みです。これを「満期になったら結婚式や葬儀が追加料金なしでできる」と受け取る人もいるかもしれません。

しかし、それは違います。

満期になっていなくとも、会員であれば葬儀に必要なものをお得に使用することができます。実際、祭壇や棺、霊柩車などは、契約内容により半額に近い料金で利用できます。

しかし、香典返しやお料理など、人数によって金額が違うものはカバーしていません。火葬場料金などの立替費用や、オプションについても同じです。

結果、新たに積立金と同じくらいか、場合によってはかなり多めに支払う必要があることから、戸惑う会員もいるようです。

積立金を払い戻すような形での値引きは難しい

積み立てプランの中に含まれている商品の中にも、不要になるものはあります。遺影は自分で用意される人も多くなりましたし、葬儀をせずに火葬を行うのであれば、祭壇も不要です。

にもかかわらず、多くの場合は不用品があってもその分値引きをされることはありません。例えば棺をランクアップさせるなど、返金以外の方法がとられます。

この措置が損をしているように見えるため、不安を募らせる会員が多いようです。ただ、結婚式やお葬式の形が年々多様化していることから、この部分については改善を考えている互助会もあります。

解約金は発生するが高額とはいえない

互助会を解約する事情は人それぞれでしょうが、最近では「故人が入会していると知らずに他社で葬儀をしてしまった」というものが多いようです。

満期になってなければ解約金の割合が増えるため、身に覚えのない契約を解除するときに差し引かれる金額としては少し高めに思えるかもしれません。しかし、契約約款に間違いがなければ合法であると言わざるを得ません。

ただ、解約金が高すぎるとして互助会が敗訴になった経緯から、約款を修正している互助会が多数あります。すでに高額とは言い切れない金額になっているので、気になる人は最新の約款内容を確かめてみましょう。

互助会と葬儀社を比較するとどちらがお得?

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互助会は、積み立てをすれば高額の商品が半額といった形で利用できます。一方、積み立ての必要がない通常の葬儀社では、割引はききません。果たしてはどちらがお得なのでしょうか。

実は、どちらがお得かは、一概には言えません。最近では、葬儀社も互助会と同じように、積み立てではないにせよ会員制の仕組みをとるなど、様々な形で囲い込みがなされています。

互助会に入るかどうか迷ったときには、満期になった場合の葬儀見積もりをひとまず取り寄せてみましょう。そのとき、互助会ではない葬儀社からも同じ条件で見積もりを取り寄せ、比較するのが大事です。

契約内容を確認し、不明点は質問しよう

すでに互助会に入会し、いろいろなうわさを聞いて不安になっている人は、約款を確認することから始めましょう。不明点があれば、質問することが大事です。入会のための担当者が頼りなければ、実際に葬儀を担当している社員を連れてきてもらうのがいいでしょう。

さらに葬儀についての見積もりを依頼し、他社と比較してどうしても納得がいかなければ解約してしまうのも一つの手です。ただ、見積もりの内容は、きっと他の葬儀社もそんなに変わらないことと推察します。

会員であるかどうかはひとまず横に置いておいて、どこに葬儀をお頼みしたいか、公平にジャッジしましょう。

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奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

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