墓地探しに出かける前にチェック!霊園選びのポイント3つ

      2016/05/31

お墓選びをしなければならないけれど、何から始めていいか分からないという人はいませんか。見学へ行くべき霊園を絞り込めるよう、今回は霊園選びのポイントをお伝えします。

まずは注意!お墓の使用料は返還されない

お墓選びに悩んだ末、「とりあえずこのお墓をおさえておこう。気が変わったら返還すればよい」などと適当に選んでしまったら大変です。墓地にかかるお金は永代使用料といわれ、一般的には返金してもらえません。購入するわけではないので、転売もできません。墓地選びは慎重に行いましょう。

ポイント1 お墓参りのしやすさで墓地のエリアを絞り込む

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お墓参りには誰が来る?

「自分が眠りたい場所を選べといわれてもピンと来ない」という人は多いでしょう。長らく、お墓といえば菩提寺の敷地内にある墓地か、近所の人と共有する共同墓地がスタンダードだったのですから当然です。今、お墓について悩む人たちは、広くお墓を選ぶ余地が出てきた最初の世代といえるのです。

ですから、自分の希望が漠然としている人は、「誰がお墓参りに来てくれるか」をまずは考えてみましょう。配偶者や子どもたちでしょうか、友人らでしょうか、会社の創業者なら社員という考え方もあります。

お墓を実際に使うのはお墓参りをする人

お墓は確かに終の棲家ではありますが、実際に利用するのはお墓参りをする人です。ですから、お墓参りのしやすさが、墓地を求めるときの最重要ポイントとなります。

今の時点で同居家族がいるのなら、居住地にごく近いところで探すのがベストです。ただし同居家族が配偶者だけで、しかもかなりの高齢者である場合は、子どもの住まいの近くで探すという手もあります。そのお墓に配偶者と一緒に入ることを考えれば、子どもの近くで管理してもらう方が、なにかと安心だからです。

事業を始めて創業者となったような大人物は、社員がいつでも教えを乞いにくることができるよう、社屋の近くに求めるのもいいでしょう。とはいえ、家族がお墓参りの主役であることには変わりありません。理想的な中間地点を探してみましょう。

おひとり様で、友人らがお墓参りの中心だという人であれば、お友達が来やすいような場所がふさわしいでしょう。みんなが集まれるよう、駅からアクセスの良い霊園を探します。

ポイント2 継承者の要不要で絞り込む

エリアが決まったら、今度は継承者について考えましょう。従来のお墓であれば、永代使用料のほかに年間の管理費を支払う必要があります。子どもたち夫婦や孫の世代などまで一緒のお墓に入ることが可能です。

従来のお墓とは別に、非継承の「永代供養墓(えいたいくようぼ)」と呼ばれるタイプが、ここ数年で一気に人気となりました。個人のお墓を作るタイプの永代供養墓は、永代使用料に数十年分の管理費が含まれているものです。その代わり、契約個数分しかお骨は入れられません。子世代はまた別のお墓を買うことになります。

子どもたちとよく相談して、次世代以降も入れるお墓がいいか、自分の世代だけを弔うお墓でよいかを決めましょう。

ポイント3 葬儀をするときの宗教・宗派で絞り込む

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エリア、後継者問題ともにクリアしている霊園は、どんなお寺が管理しているでしょうか。霊園が宗教フリーでない場合、そのお寺の檀家になるか、お葬式はそのお寺に頼むことになるかもしれません。

葬儀は仏式で構わないでしょうか。もしも「無宗教がいい」といった希望があれば、「宗教フリー」ではない霊園は、敬遠すべきです。

また、「お葬式は両親のときと同じ●●宗でお願いしたい」といった宗派の希望がある場合、違う宗派の寺院墓地は使えない可能性が高いでしょう。特定の宗派の寺院墓地か、宗教フリーの霊園を探します。

寺院墓地で、「宗教不問」と書いてある場合は、「これまでの宗教は問わないが、お墓を契約したら檀家になってもらう」という意味かもしれません。よく確認したいものです。

まとめ

エリア、後継者、宗教・宗派が、霊園を絞り込むための3要素です。3つをきちんとクリアしている数か所に絞り込んだうえで下見に出かけると、混乱せずにすみます。まずはパンフレットなどで確認してみましょう。

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奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

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