レンタル墓でお墓の悩みを一挙解決

      2016/06/07

レンタル墓は、まさにその名の通り、一定期間の料金を支払って借りるお墓です。まだお墓をどこに作るか決めていないという人や、公営墓地がなかなか当選せず、ひとまずお墓に入れてあげたいという人などに有効です。まだ導入例の少ないレンタル墓について紹介します。

一般的なお墓だと「永代使用料」と「墓石」のセットで100万円は下らない

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お墓の全国平均価格は、墓地と墓石すべてを合わせて150万円程度とされています。地域により価格の高低はありますが、100万円は下らないとみていいでしょう。

その内容は、一度契約したらお墓として長く使える永代使用料と、墓地に建てる墓石です。このほか、子どもなどが引き継いで使う継承墓であれば、年間管理費がかかります。

継承者が要らないお墓は30年から50年で合祀されるところが多い

最近では年間管理費が永代使用料に含まれている、非継承型の永代供養墓(永代供養墓)が主流になってきました。このようなお墓であれば、継承する必要はなく、管理は霊園の管理者に一任することができます。

しかし、永代供養といっても、そのまま個人墓として永遠に祀られるわけではありません。霊園にもよりますが、たいていは33回忌や50回忌をめどに遺骨が合祀墓へ移され、今までのお墓は再販されます。

レンタル墓なら5年で25万、10年で50万

レンタル墓、または期限付き墓地などといわれるタイプは、墓石こそ自由には選べませんが、きちんとした墓をリーズナブルな値段で借りられることが魅力です。突然の別れでお墓を整えていない、忙しくて霊園を検討する時間がないといったときの措置として有効です。

また、合祀を望んでいるけれど、子どものお墓参りのために、短い期間だけでも個人墓がほしいという人にも最適でしょう。使用期間が過ぎたあと、自動的に供養塔などへ合祀してくれる霊園を選べば、死後のお墓の管理について悩まずにすみます。

レンタル墓の導入例は少ないため相場をとれませんが、5年で25万、10年で50万円ほどのものがみられます。割高な印象はありますが、個人墓の期間は短くていい、費用をおさえたいという人にも一考の余地があるでしょう。

レンタル墓の導入事例

第二むさしの霊園 常光陵

埼玉県入間郡にある「第二むさしの霊園」の中に、レンタル墓「常光陵」があります。更新は5年単位で、5年間の使用料金は23万円です。他に補償金10万円が必要ですが、これは遺骨返還時に全額返されます。その10万円をもって、合同の供養墓へ合祀もできます。

大谷浄苑

埼玉県東松山市にある「大谷浄苑」の中にレンタル墓があります。利用期間は10年で、使用料金は総額48万円です。レンタル期間終了後、合祀の形をとることもできます。

有期限墓地の導入事例

有期限墓地もレンタル墓と同じようなシステムですが、「レンタル墓」と検索してもなかなか情報が出てきません。ここに導入例を紹介します。

明治の森霊園 有期限芝生墓地

大阪府茨木市にある明治の森公園内には、墓石が選べる有期限墓地があります。10年プランから50年プランまであるほか、期間は延長可能です。期間終了後は、やはり合祀墓に移行するシステムをとっています。

北海道中央霊園

なんと全区画の墓が有期限使用対象です。使用料や管理料は敷地面積によって違うため、何年の供養を選ぶかによって料金が決まります。

みやぎ霊園 夫婦百年(ももとせ)の墓

仙台市にあるみやぎ霊園の一画にあるのが、有期限墓地「夫婦百年の墓」です。使用料は10年で53万円、料金には解体整理料金や、のちの合祀料金も含まれています。

まとめ

以上、レンタル墓または有期限墓地について解説しました。最近では、以前一般的に永代供養墓と呼ばれていた非継承墓を、一定期間後は合祀されるという意味で期限付き墓地などという場合も増えています。レンタル墓と有期限墓地、永代供養墓の定義は変わりつつあるといえるでしょう。

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奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

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