骨壺は生前に選べる!買うときの注意点4つ

      2016/08/25

葬儀について考えるとき、自分で準備しておけるものの一つが骨壺です。骨壺を選ぶには、4つの注意点があります。大きさ、フタ、素材、カバーをチェックして、納得の骨壺選びを!

骨壺との付き合いは、人生より長い!

AdobeStock_89977186s

人間が死後に収まり、個別に供養される場合はずっとその中にいなければならない、それが骨壺です。つまり、自分の身体よりも長期間のお付き合いになる可能性が高いといえます。

骨壺の中身をあけて土中へ埋葬する地域もありますが、多くはカロートと呼ばれる石で覆われた部分に、ひっそり佇むことになります。本当に最終的な「終の棲家」ですから、自分で選んでおきたいと考えるのは自然なことでしょう。

骨壺の選択肢は、ざっくり分けて4つ

現在、骨壺を手に入れる方法は4つあります。多くの人は葬儀が発生したときに葬儀社で購入しますが、火葬場で購入する人もいます。また、仏具店、ネット販売で手に入れる方法もあります。想いが強ければ、手作りする人も。

葬儀社が用意する、セット料金内の骨壺を使う

葬儀社のセット料金プランに入っている骨壺を使用します。リーズナブルなプランでは真っ白な陶器製の骨壺が一般的です。ランクが上がるにつれ、牡丹や百合など花の装飾が施されたものや、有田焼、伊万里焼などといった高級骨壺がつくようになります。

別プランの骨壺が気に入れば、差額を支払って交換してもらいます。

火葬場で買う

骨壺を販売している火葬場もあります。突然、分骨用の骨壺が必要になったときなどに便利だからです。都市部には、収骨の際に必ず指定の骨壺を使わなければならない火葬場が存在します。骨壺を生前に用意していた場合は、骨壺が二つ手元に残ることになるため、注意しなければなりません。

生前に購入しておく

陶器製に限らず、素焼きやガラス製など、多様な骨壺がインターネットなどを中心に販売されています。生前に納得のいくものを手に入れることができるでしょう。

ただ、葬儀代の節約のために骨壺を買っておくのはおすすめしません。骨壺を使わないからといって、葬儀社のセット料金からその差額が引かれることは滅多にないからです。そのくらい、白い陶器製の骨壺は安価なのです。

自作する

陶芸を趣味としている人が骨壺を自作するケースもあります。一昔前は縁起でもないといわれたでしょうが、今ではかなり一般的になってきました。各地で、骨壺を作る陶芸教室が開かれるほどです。

骨壺を買うなら注意すべきこと4つ

AdobeStock_29502227s

自分が入るところだもの、自分で選んで購入しておきたい、と考える人のために、骨壺を選ぶときの注意点をお伝えします。

骨壺の大きさをチェック

東日本の骨壺は7寸、西日本の骨壺は6寸が一般的なサイズです。これは収骨量の違いによります。東日本では全てのお骨を拾いますが、西日本では一部しか拾いません。さらに、北陸や関西では分骨の風習があるところも多いため、5寸や4寸サイズを複数用意するという地域も珍しくありません。

菩提寺や葬儀社に確認して自分の地域の風習を知り、適切なサイズを選びましょう。大柄な人だからといって7寸よりも大きい骨壺を選ぶと、今度は墓のカロート部分に入らないケースが出てきますから、注意が必要です。

フタ部分をチェック

自宅で供養することを想定した骨壺の中には、フタに美麗な装飾が施されているものがあります。しかし、蝶や鶴などの装飾によってあまりに背が高くなってしまうと、お墓に入らない可能性があります。フタのデザイン性が高い骨壺を選ぶ場合は、あくまで自宅用とし、納骨用には葬儀社のセット料金プランについている骨壺を使いましょう。

素材をチェック

骨壺は陶器製のものが一般的ですが、素焼きやガラス製、木製、金属製もあります。各素材により特徴があるので、おさえておきたいものです。

素焼きや木製の骨壺は素朴な表情が魅力で、通気性が良いので内部に水がたまりにくいという利点があります。また、土に還りやすいので、とくにカロートの下部が石で覆われていないお墓であれば、何十年か先には骨壺が割れ、遺骨が土中へ還ることでしょう。自然志向の人には魅力ですが、供養塔へ移すなど、後で遺骨を取り出す予定がある人には不向きです。

ガラス製、金属製の骨壺はとても美しく、とくに自宅での供養ではかなり見栄えがします。ただ、焼骨をじかに入れると、お骨の冷却具合によっては骨壺がかなり熱くなることが予想されます。購入前に耐熱性を確認するか、不安なら収骨の際には葬儀社や火葬場で用意される骨壺を使いましょう。

カバーの見栄えもチェック

自宅保管を前提に骨壺を選ぶ人にとっては、骨壺そのものと同じくらい、カバーの見栄えも重要です。「骨壺は土に還るシンプルなものを選んだので、カバーは思い切り華やかにしたい」と考える人もいることでしょう。ただ、カバーの種類は残念ながらまだまだ少ないのが現状です。手先が器用なら、自作をおすすめします。

デザイン骨壺、生前の使い道は

AdobeStock_68262976s

生前に骨壺を買うと、「どうしておこうか」と迷った挙句、しまい込んでおく人が大半です。せっかく気に入りのデザインを買ったのですから、できれば毎日眺めたいものです。生前は花を活けたり、分骨用の小さいものならアクセサリー入れにしたりするなど、日常の一部として使ってみませんか。

まとめ

骨壺は、生前に自分で購入することができます。注意点さえ守れば、意外に楽しいショッピングとなることでしょう。ネットショップで購入できるので、難しいことはありません。終活の入り口としてもおすすめします。

宇宙葬もございます。心に残る家族葬

The following two tabs change content below.
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

 - 葬儀の準備