骨壺は作れる!自作するときの注意点6つ

   

骨壺は、生前から準備ができる葬儀用品のひとつです。お店やネットで調べても、何だかしっくりこない……私だけの特別な骨壺が欲しい……そんな人におすすめなのが、自分で骨壺を作ること。終の棲家として何十年、いやもしかしたら100年先までお世話になるかもしれない、そんな骨壺を自作するときの注意点をお伝えします。

その1 大きさに注意

hawaii memorial

骨壺の大きさは、東日本と西日本とでは明確に違います。東日本は7寸(およそ直径21センチ)、西日本は6寸(およそ直径18センチ)が一般的です。これはどのくらいお骨を拾うかによる違いで、東日本はほぼすべてのお骨を拾うのに対し、西日本では喉仏と呼ばれる部分を含めた3分の1程度しか拾いません。

なお、西日本でも特に分骨の習慣がある場所では、5寸や4寸の骨壺を複数用意するケースもあります。自分の地域のしきたりを再確認しましょう。

その2 高さに注意

骨壺は直径よりも高さの方がやや長めの円筒形です。7寸骨壺であれば高さは25センチ程度、6寸であれば20センチ程度が一般的なサイズであり、これに準じて作れば間違いないでしょう。

もしも高さのあるデザインにしたいなら、お墓のカロートと呼ばれる納骨部分の高さをあらかじめ測ってからとりかかると安心です。

その3 初心者は分骨用から

Hands working on pottery wheel , close up

Hands working on pottery wheel , close up

骨壺は、アマチュアが作る陶芸品としては大物の部類に入ります。全くの初心者が7寸の骨壺を作りたいと伝えたら、しぶる先生もいるかもしれません。また、いざ陶芸を始めてみたら、かなりの不器用だった……ということも考えられます。そんなときは無理せず、絵付けだけに専念するなど自分のレベルに合わせましょう。

どうしても自分で初めから最後まで作りたいという人は、まずは分骨用の骨壺から始めてみるのをおすすめします。仏壇に飾っておけるような、小さな骨壺です。必要なければ小物入れとして使ってもらえればよいくらいのつもりで、気楽に始めましょう。

その4 蓋はちょっと難しい

AdobeStock_114580798本体よりも難しいのが、蓋を作ることです。ピッタリと収まる蓋を形作ることは、経験者でないと難しいでしょう。先生と相談しながらすすめたいものです。

また、蓋に凝り始めると、ついつい高さを出したくなるものです。あまりにトップを高くするとお墓に入らない可能性がありますから、注意しましょう。どうしても飾りをつけたい場合は、納骨するまで家に飾るための骨壺として割り切ります。可能であれば、蓋を2種類作っておくと便利でしょう。

その5 せっかくだから名入れしたい

オリジナルの絵付けでも十分自分らしさを出すことができますが、どこかに名入れを施すと、まさに自分のための骨壺ができあがります。焼き上がった後に気づいてもお直しができませんから、名入れは忘れないようにしておきましょう。

その6 サラシと骨覆い(こつおおい)も用意して

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骨壺を購入せず自作するということは、通常は骨壺を買えばついてくる付属品がないということです。遺骨を入れるサラシの袋骨覆いも自作しましょう。

サラシの袋は、簡単に作れます。呉服屋などで売られている晒(さらし)を30センチ平方程度の巾着袋にすればでき上がりです。完成品は「納骨袋」などの名称でネット販売されているため、針仕事が苦手な方は購入してもよいでしょう。

骨覆いは、骨壺のカバーです。どのような素材の生地でも構いませんが、収骨直後は骨壺が熱くなるため、地厚のものを使いましょう。キルティング生地でしたら最も安心です。これも、サラシの袋と同様、巾着状にしてしまうのが簡単なつくり方です。

より本格的にするのであれば、骨壺を入れる桐の骨箱も手に入れましょう。骨箱は、円筒状の骨壺を持ち運びやすくするほか、収骨後で熱くなっている骨壺を保護する役目も持ち合わせています。骨覆いだけの場合よりも安全です。骨箱を使うときには、骨箱まで覆えるような骨覆いを自作しましょう。

まとめ

自分の手で作ったものに、自らのお骨が入る。骨壺を自作すると、そんな不思議な体験ができます。ただ、実際に使用するのはあくまで遺された人ですから、サイズや付属品にも十分に気を配って、扱いやすい骨壺を作りたいものです。

自分で作ろうか、既製品にしようかと迷っている場合は、「骨壺は生前に選べる!買うときの注意点4つ」も参照してください。既製品にも、自作にも、それぞれの良さがありますよ。

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奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

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