分かりづらい!葬儀の見積もり内容を理解する5つのポイント

   

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葬儀社からお葬式のための見積書を取り寄せてみたら、項目が多すぎてさっぱり分からない!逆にざっくりすぎて比較のしようがない……そんなふうに感じている人も多いのではないでしょうか。

葬儀の見積もりは、葬儀社選びの決め手となる大事な資料です。見積書の見方について、ポイントを押さえておきましょう。

ポイントその1 トップの「固定費」はパンフレット内のランクに対応している

見積書のトップには、祭壇や棺など単価の大きい商品が、まとめて「固定費」や「基本料金」などといった項目立てで金額表示されていることと思います。参列者の人数によって変動することがなく、葬儀を営むために最低限必要なものが、セット料金として提示されているのです。

この「固定費」や「基本料金」の部分は、多くがパンフレット内で紹介されているセット価格に対応しています。見積書を希望した際にあなたが選んだランクか、もしくは標準ランクの金額が提示されていることでしょう。

困ってしまうのは、一番内訳の大きい「固定費」「基本料金」に含まれるものが、葬儀社によって違うことです。複数の葬儀社から見積書を取り寄せて比較するなら、パンフレットを見比べながら、この固定費部分に含まれてあるか否かを調べる必要があります。

葬儀社の見積書には見慣れない項目ばかりが並んでいるように感じられるでしょうが、基本的な葬祭品については、項目の名称がある程度統一されています。落ち着いて見比べてみましょう。

ポイントその2 中間にある「オプション」や「立替費用」は葬儀社によって金額が変わることは少ない

オプションとして挙げられているものは、基本的に選択しなければその分の費用がかかりません。また、火葬場料金などの立替費用は、葬儀社によって変わるものではありません。ですから、そう注意して見るべき項目ではないでしょう。

ただし、遺影や葬儀ホール代など、葬儀社によっては固定費の欄に含まれているものが、オプションや立替費用の中に入っている可能性があります。遺影は前もって自分で用意する人が増えたため、固定費から外す葬儀社が出てきました。また、自前の葬儀ホールを持っていない葬儀社は、ホール代が立替費用となります。

固定費とオプション、立替費用については、どの葬儀社がどの項目に入れているか、照らし合わせて比較する必要があるということです。

ポイントその3 ラストにある「変動費」は人数を合わせて比較する

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お葬式の費用において、固定費の次にボリュームゾーンとなるのが「変動費」です。見積書のラストにあることが多いですが、固定費の次に挙げられていることもあるでしょう。

変動費とは、参列者の増減によって変わる費用のことで、つまりは香典返しと食事のための料金にあたります。

変動費については合計金額をそのまま見るよりも単価に注意しましょう。葬儀社ごとに違う人数で提案がなされている場合は、人数を揃えて比較することが必要です。

また、通夜ぶるまいや精進落としだけではなく、通夜明けの朝食や待機時間の軽食なども見積もりで提示する、丁寧な葬儀社もあります。それぞれ必要かどうかをチェックしましょう。

ポイントその4 混乱したら日程と人数を合わせて仕切り直しを

以上のように、固定費としてのセット価格を設けている葬儀社が多いことから、棺や祭壇など細かい項目ごとに比較することができず、見づらくなっているのがお葬式の見積もりです。さらに、提示される日程によっては式場や控室を使う日数が違ってしまい、初めて見る人は混乱して当然です。

もしも比較が難しければ、日程と人数を揃えて再見積もりを出してもらいましょう。全く同じ条件であれば、総額を比べるだけで済みます。例えば、実際の規模に合わせて以下のように伝えてみましょう。

【一般葬の場合】
・親族30名、一般会葬者50名、病院からいったん家に帰り、2日目に通夜、3日目に葬儀・火葬。葬儀場は、葬儀社が持つホールを希望する【家族葬の場合】
・親族30名、一般会葬者20名、病院から葬儀社の安置室へ向かい、2日目に通夜、3日目に葬儀・火葬。葬儀場は、葬儀社が持つホールを希望する

【直葬の場合】
・親族10名、一般会葬者なし、病院から葬儀社の安置室へ(可能であれば火葬場の安置室へ)向かい、2日目(※死後24時間以降)に火葬。葬儀はしない

ポイントその5 金額だけではなく提案全体を見て葬儀社選びを

ここまで見積書の金額について見てきましたが、同条件のときにより安価な提案をする葬儀社が、良い葬儀社であるとは限りません。パンフレットの写真などを参考にして、祭壇の演出や棺のセレクトが好みに合っているかを見比べましょう。

また、安い葬儀ホールは設備が古い場合があります。実際に見に行って、合格点を出せるかどうかを判断しましょう。

良い葬儀社か、悪い葬儀社かは見積書の内容だけでは決まりません。対応してくれる担当者の態度、周囲の口コミなどあらゆる情報から判断し、トータルで気に入ることができる葬儀社を見つけ出しましょう。

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奥山晶子(おくやま・しょうこ)
奥山晶子(おくやま・しょうこ)
山形県生まれ。冠婚葬祭互助会で2年間働いた後、出版業に従事。出版社の社員時代に日本初の喪主向け葬儀実用誌『フリースタイルなお別れざっし 葬』を発行(不定期)。以後、葬儀や墓について紹介するライターへ。 著書に「葬式プランナーまどかのお弔いファイル」(文藝春秋)「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓 (中公新書ラクレ)などがある。2013年より2年間、「NPO法人葬送の自由をすすめる会」の理事を務める。現在は葬儀や墓についての知識を足掛かりに、介護、相続、遺品整理など終活関連すべてについて勉強・取材・執筆中。

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